「勉強会シリーズ」、
復活のお知らせをさせて頂きます。
記譜法やプロポーションのお話など、真面目でアカデミックなものから、
バッソ・オスティナート、魅惑のディミニューション講座など、いろいろやりましたが、復活第1弾目の企画は「セッションの会」として演奏を中心とした集いにしたいと思います。
先日のBSでの放映後、プレトリウスのダンス曲を演奏してみたいという反響が多かったので、まずは「テルプシコーレ」(1612年)を取り上げ、様々なダンス曲をとにかく演奏していきたいと思います。
今後は「テルプシコーレ」のみならず、ほかのダンス曲も取り上げながら、
月に1回から2回程度、開催出来ればと思っています。ある程度レパートリーが増えてきたら、大きめの会場を借りてバル・ルネッサンスをしましょう!演奏はもちろん、
ダンス付き、お酒付きで!
まずは第1回めのセッションを6月の終わり頃に開催したいと思います。ヨーロッパ、時にフランスではFete de la musique が開催される夏至の頃、ルネッサンスのダンス曲ではじけましょう!
(プリンチピのメンバーも飛び入りするかも!勿論セッション後の打ち上げも復活!)
日時:6月26日(日)14時〜17時
会場:京都市北区紫野エリア
(参加人数により会場を決定しようと思います。最寄駅は地下鉄北大路です。)
参加費:3000円(楽譜や資料代込み)
* ご持参いただく楽器は何でも構いませんが、ピッチは440に統一させて頂きます。
声楽やパーカッションの方も大歓迎です!初心者の方もお気軽にご参加下さい!
* 当日使用する楽譜につきましては、申し込み後にPDFファイルなどでお送りします。
* 急なご参加も大歓迎ですが、参加人数や楽器編成により会場や曲目を決めますので、 なるべく早めのお申し込みをお願いいたします。
これまでの勉強会をアカデミックレッスンクラスとして新たに設けました!
過去3年間に渡り定期的に行ってきた講座の内容の中からお好きな項目を単発的に受講出来るようにしました。これまでのシリーズとそれぞれの回の内容をならべました。所要時間は各60分程度、参加費は1項目につき、3000円とさせて頂きます。お一人様からお受け頂けます。
【勉強会】(全8回シリーズ)
古楽の演奏に役立つセオリーを勉強してみたいと思う方、今まで知っていたつもりだった事をもう一度復習してみたい方、知ってるふりをしていたけど、今さら聞くに聞けない、という方、初期バロックのレパートリーを演奏する上で必要とされる基本的な知識を身につける為のレクチャーを【勉強会】と題して行います。これから勉強を始める方にはなるべく簡単にわかりやすく、すでに経験のあるかたにはもう一度おさらいとして。お互いが意見を述べ合いながら(ささいな質問がいつでも出来るような)雰囲気で進めていきます。
「第1回」《オリジナルの読み方》
オリジナル譜のファクシミリ版のを使い、音符や休符の名称や読み方をチェックします。一見読みにくそうなこれらの楽譜は、実は私達が普通に使っている現代譜に限りなく近いシステムで書かれています。逆に言うと、この頃にすでに私達が使っている楽譜の書き記し方(記譜法)が確立されたと言えます。記譜法の移り変わりを年代を追って見ていきたいと思います。
「第2回」《テンポのプロポーションについて》
一つの曲の中に現れる2拍子系と3拍子系のテンポの関係。拍子記号の使われ方の今と昔、そしてその意味するものとは。実際の演奏時にどのようにテンポを設定、変更すると良いのか。現在使われている拍子記号のCの由来とは?全音符は2分音符が3つ分で作られていたのは本当か?などなど、ルネッサンスから初期バロックへの移り変わりの頃のスタイルを学びます。
「第3回」《音律のお話》
当時の音楽を演奏する上でやはり避けては通れないのが、音律!音律や音楽そのものが時代によって変化をしていった理由は和声の発達であったり、楽器の発達であったりと、さまざまあると思われますが、ではなぜ、どのように音律が変化していったかを確かめて行きたいと思います。ピタゴラス〜純正律〜中全音律などの由来を年代や場所をも含め検証していきたいと思います。
「第4回」《装飾の入門編》
他人のやっている装飾の真似や、CDから耳コピーした装飾とはおさらばして、当時の文献から当時、どのような装飾がされていたのかを検証し、そのスタイルにあったものを探って行きます。まずは装飾を付ける前に、既に付いている装飾をセンプリーチェのかたちに戻す(どこが装飾されているのか見極めて、骨組みを探す)作業をしてみましょう。
「第5回」《装飾パターンの名称》
今回は装飾を施す前に、当時どのような装飾法があったのか、装飾パターンのそれぞれの名前も一緒にチェックしながら解説していきたいと思います。題材は前回、少しだけ使いましたF.ロニョーニのSELVA
DE VARII PASSAGGIの序文やG.カッチーニのLE
NUOVE MUSICHEの序文を使っていこうと思っています。
「第6回」《装飾の実践》
前回までに取り上げて来た当時の装飾パターンの名称(グルッポ、トリッロ、トレモロ、アッチェント、ティラータ、キャスカータ、プリンチピアール・ソット・ラ・ノータなど)を再度チェックし、実際に曲の中で、どのように使われているかを探ります。後半ではそれらの装飾パターンを使って簡単なディミニューションを作ってみます。
「第7回」《装飾の応用編》
これまで行って来た装飾の基本、実践に加え、応用を目的とした訓練をしていきたいと思います。これと関連づけて、今までに使用してきた、F.ロニョーニの教則本などと同じくらいの年代に出版されたL.ヴィアダーナによる「Li
Cento Concerti Ecclesiastici」を使い、当時のイメージを更にリアルに感じていきたいと思います。
「第8回」《演奏による装飾の実践》
それぞれの楽器の演奏を通じて、装飾を試してみましょう。課題を用意しますので、それぞれの楽器の音域(歌は声域)に合った、一つの声部を選んで頂き、装飾を施した簡単なディミニューションを書いてみましょう。(楽譜は事前にPDFファイルでお送りします。)これまで習得したアッチェントやグルッポ、ティラータ等の装飾パターンを使い、ご自分のレベルで演奏出来る範囲で選び、必ず書いて見ましょう。決して無理をせず、余裕を持って出来る装飾を選んで使って下さい!
【魅惑のディミニューション】(全4回シリーズ)
今回のシリーズは初期バロックのレパートリーを演奏する上で欠かす事のできない、装飾法をテーマに行います。当時出版されたメソッドを使い、どのような場所にどのようなものを施せば良いか?装飾されているものの骨組みはどうなっているのか?など、実践に役に立つ方法、コツなどを探っていきます。それぞれの回を【第1部】、【第2部】に分け、入門編、応用編として、行います。2つを通しで受講される事をお勧めしますが、どちらか1つ単位でもお受け頂けます。
【第1部】を上野が、【第2部】を笠原が主に担当致します。
「第1回」
【第1部】
入門編として、装飾を付ける上で必要とされる、初歩的な対位法を学び、16~17世紀の宗教曲やその他の曲からピックアップした旋律を題材に当時の教則本(バッサーノ、ロニョーニ、ボヴィチェッリ等)のパターンを利用して、シンプルな装飾を作成していきます。
入門編として、装飾を付ける上で必要とされる、初歩的な対位法を学び、16~17世紀の宗教曲やその他の曲からピックアップした旋律を題材に当時の教則本(バッサーノ、ロニョーニ、ボヴィチェッリ等)のパターンを利用して、シンプルな装飾を作成していきます。
【第2部】
は応用編として、毎回、当時作られたディミニューション、特にこのシリーズではB.バルバリーノの作品を取り上げて、解体や分析(どのような装飾音が付けられているか?それらを元の形に戻すと、どのようなラインが見えてくるか?など)を行い、最終的には受講者それぞれが、当時のスタイルに沿った独自のディミニューションを作る事を目指します。
は応用編として、毎回、当時作られたディミニューション、特にこのシリーズではB.バルバリーノの作品を取り上げて、解体や分析(どのような装飾音が付けられているか?それらを元の形に戻すと、どのようなラインが見えてくるか?など)を行い、最終的には受講者それぞれが、当時のスタイルに沿った独自のディミニューションを作る事を目指します。
「第2回」
【第1部】
今回の入門編は、簡単なポリフォニー音楽に装飾をつけていくのと同時に、旋法の性質も学んでいきましょう。題材には、G.P.チーマの「宗教曲集」(1610年ミラノ出版)を使用します。
今回の入門編は、簡単なポリフォニー音楽に装飾をつけていくのと同時に、旋法の性質も学んでいきましょう。題材には、G.P.チーマの「宗教曲集」(1610年ミラノ出版)を使用します。
【第2部】
今回の応用編は、B.バルバリーノの作品を取りげ、Passaggiatoと、Sempliceとを比較、装飾されている部分を元に戻すとどのようなラインになるかを探った後、パレストリーナなどのモテットに装飾を施し、1曲のディミニューションを作ってみたいと思います。
今回の応用編は、B.バルバリーノの作品を取りげ、Passaggiatoと、Sempliceとを比較、装飾されている部分を元に戻すとどのようなラインになるかを探った後、パレストリーナなどのモテットに装飾を施し、1曲のディミニューションを作ってみたいと思います。
「第3回」
【第1部】
今回の入門編のテーマです。定旋律 ' Cantus Firmus ' の上に、もう一声の旋律を、規則を守りながら作曲していきましょう。ルネッサンス以降の作品を通して、当時のスタイルを観察し、勉強会残り時間で、作曲した旋律に装飾を付けていきましょう。
今回の入門編のテーマです。定旋律 ' Cantus Firmus ' の上に、もう一声の旋律を、規則を守りながら作曲していきましょう。ルネッサンス以降の作品を通して、当時のスタイルを観察し、勉強会残り時間で、作曲した旋律に装飾を付けていきましょう。
【第2部】
今回の応用編では、当時装飾に使われたパターンの名称を覚えましょう。それらの出どころを探り、教則本などの序文(今回は主にカッチーニとロニョーニを使います。)などにはどのように書かれているのか?それらは曲中ではどのように使われたか?などを確かめた後、実際に使っていきたいと思います。
今回の応用編では、当時装飾に使われたパターンの名称を覚えましょう。それらの出どころを探り、教則本などの序文(今回は主にカッチーニとロニョーニを使います。)などにはどのように書かれているのか?それらは曲中ではどのように使われたか?などを確かめた後、実際に使っていきたいと思います。
「第4回」
【第1部】
今回の入門編のテーマです。前回は既存の旋律を定旋律(Cantusfirmus)として、もう一声を作曲しましたが、今回は定旋律を置かずに、Bicinium(2声の曲)を作曲していきます。16世紀に活躍したフランドルの作曲家、O.di ラッソの作品などを観察しながら、ルネッサンス以降、作曲法を学ぶための基本ともなったBiciniumの作曲の作業を楽しく行いましょう。
今回の入門編のテーマです。前回は既存の旋律を定旋律(Cantusfirmus)として、もう一声を作曲しましたが、今回は定旋律を置かずに、Bicinium(2声の曲)を作曲していきます。16世紀に活躍したフランドルの作曲家、O.di ラッソの作品などを観察しながら、ルネッサンス以降、作曲法を学ぶための基本ともなったBiciniumの作曲の作業を楽しく行いましょう。
【第2部】
今回の応用編では、当時の声楽作品をいくつか取り上げ、作曲家達がいかに歌詞の意味にこだわって装飾する音を選び、どのように施しているかを検証していきます。それらをふまえた上で、シンプルなマドリガルなどを使って、言葉の意味と場所を考えながら、装飾を付けてみましょう。
今回の応用編では、当時の声楽作品をいくつか取り上げ、作曲家達がいかに歌詞の意味にこだわって装飾する音を選び、どのように施しているかを検証していきます。それらをふまえた上で、シンプルなマドリガルなどを使って、言葉の意味と場所を考えながら、装飾を付けてみましょう。
【バッソオスティナートの会】(全5回シリーズ)
この会では毎回バッソオスティナート(くり返されるベースライン)を一つ取り上げ、その低音上で行う、インプロを中心に進めて行きます。第一回目のテーマは”パッサカリア”、または「これはパッサカリアかなっ?」と思われる楽譜をお持ちの方、または、CDなどの音源をお持ちの方はご持参下さい。まずは、それらの当時作曲された楽曲を分析していきたいと思います。さらに、和声などを簡単に分析した上、実際に即興的に演奏して行きましょう!パッサカリアにどのようにメロディーを即興的に施せば良いのか?禁則は何か?コツとは?等々、実際に演奏しながら探っていきたいと思います。楽器をご持参下さい。(ピッチはA=440が理想ですが、お持ちでない方はご相談下さい!)声楽家、器楽奏者、コンティヌオ奏者、大歓迎です。(鍵盤楽器もご用意しております。) 回を重ねるごとにレヴェルが難しくなるような内容ではありませんので、必ずしも順番通りお受け頂かなくても結構です。また、ここで取り上げたオスティナート以外のものをご希望の方は、お申し付け下さい。
「第1回」Passacaglia
パッサカリア
「第2回」Passamezzoパッサメッツォ
「第3回」Romanescaロマネスカ
「第4回」Bergamascaベルガマスカ
「第5回」Ruggiero
ルッジェーロ